人間文化に重大な影響を与えるグローバル化について、国際政治学や国際経済学の観点から分析し理解するとともに、グローバル化に対する戦略や政策も研究します。さらに、世界各地域の政治と経済に関する多様な専門知識も修得します。
■ 科目PICK UP 《社会学》
社会学には「教科書らしい」教科書というものがない。社会学はそこに社会があり、人々が人間関係をとり結んでいる限り、どんな社会でも、どんな社会現象でも対象とできる可能性がある。理論や方法についても百花繚乱、悪く言えば乱立状態である。しかし社会学が「学」である以上、共通したものの見方?考え方は確かに存在する。ある社会学者はそれを「社会学的想像力」あるいは「脱常識性」と呼んだが、これらは流動的なグルーバル社会を生きる上で必要な「創造的な問題解決能力」の涵養に資するものでもある。社会学者がどのような「理論」や「方法」を用いて社会を読み解いていくのか。その成果である「作品」(研究)を通じて、社会の見方?考え方のヒントを是非つかんで欲しい。
■ 科目PICK UP 《政治学》
現代日本の政治体制は、自由民主主義と呼ばれる。自由民主主義とは、自由主義的な思想や制度を取り入れた民主政治で、普通選挙を伴う代議制と広範な人権の保障を原則とする。自由民主主義は20世紀には多くの国で定着したが、近年では、ポピュリズムの台頭の中で自由民主主義の「機能不全」が語られ、また自由民主主義に敵対的な姿勢を取る独裁的指導者も世界各地で増加している。今後、世界の民主政治はどのような方向へ向かうのだろうか。 この授業では、自由民主主義がどのような制度によって支えられ、また実際の政治過程においてどのようなメカニズムで機能しているのかを、他国との比較を交えつつ、日本政治を中心に学習する。そのことを通じて、私たちが生きる現代の政治をより深く理解し、考察できるようになることを目的とする。
准教授 倉 真一
Kura Shinichi
2023年現在、日本に住むイラン人の数は5千人に満たないと推測されています。以前に比べると日本の経済力は弱体化し、諸外国の人々にとって魅力的な出稼ぎ先ではなくなっています。その一方で、外国人への偏見と排斥の動きは、30年前と変わらないか、むしろ悪化している部分もあります。こうした状況をどう捉えて、諸外国の人々とどう関わっていくか、あらためて考えるべき時が来ています。
関連分野:国際文化学